パニック障害・不安障害⑩ 認知行動療法

パニック障害の治療

薬による治療
精神療法的アプローチ

があります。

薬による治療

治療の目的
薬物による治療の目的には、「パニック発作を起きなくさせる」ことが第一目標で、
次いで「予期不安や広場恐怖もできるだけ軽減させる」も目標になります。

よく使われる薬
一般に、最初に使われる薬はSSRIをはじめとする抗うつ薬と
抗不安薬の一種であるベンゾジアゼピン系薬剤です。

量と回数
これらの薬の効果は人によって違うため、効果を確認しながら増減したり
薬を変更したりする必要があります。
正しく効果を確認するためには、医師が定めたとおりの量と回数を守って服用してください。
パニック障害は薬物療法が効果を発揮しやすい障害です。
「薬に頼らず気持ちだけで治す」というのは得策ではありません。

なお、症状が良くなっても薬はすぐにやめず、半年から1年くらいそのまま続け、
それから徐々に減らしていくようにします。
パニック障害は再発しやすい病気だからです。

またSSRIを急に中止すると、断薬症状といって、
頭痛、めまい、感冒様症状などが出ることがありますので、
必ず医師に相談し、指示通りに服用または中止するようにしてください。

不安や疑問は医師に相談
薬を服用することや治療全般に不安や疑問がある場合は、
遠慮せずに医師に相談して解決するようにしましょう。

精神療法的アプローチ

パニック障害では、薬物治療に加えて精神療法の併用が重要です。
とくに、認知行動療法という治療法は、
薬による治療と同じくらいパニック障害に治療効果があることが認められています。

薬が効き始めて発作が起こらなくなってきたら、
苦手だった外出などに少しずつ挑戦することも治療の一環になります。
ただ、無理は禁物なので医師やカウンセラーと相談しながら、
一歩一歩ゆっくりと前進していくつもりでとりかかってください。

天王寺しみずクリニック メンタル・心療内科・精神科

大阪市阿倍野区 心療内科・メンタルクリニック

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